透析中の低血圧は皆さんも何度か経験したことがあるのではないでしょうか?意識が遠くなる感じがして、何とも言われない「いやぁ~な感じ」がしますよね。この原因について考えてみましょう。いくつかのタイプがありあます。
• 透析開始直後に血圧が収縮期で180㎜Hg以上から急に落ちるタイプ
これは圧倒的に体の水分量が多い時に起きます。あふれた血液の水分で血管が押されて高血圧になっているのです。これは一にも二にも塩分、水分の摂りすぎに注意して下さい。
• 透析中に突然血圧が下がるタイプ
血管の交感神経が上手く働いていないタイプです。透析で水分が抜かれると(交感神経が働いて血管をキュッと絞めてくれない場合には)心臓に帰る血液が少なくなり低血圧になります。糖尿病で神経の異常があるとしばしば突然血圧が下がります。血圧を上げるお薬などを飲んでいただくことが多くなります。
• 透析後半に血圧が下がるタイプ
原因はいくつか考えられます。透析後半で起きる電解質異常による不整脈なども原因の一つです。そのほかに、降圧薬の効きすぎ、ドライウエイトが過小評価されている時、体重増加が多すぎる場合、①②が関係する場合などがあります。
いずれも血圧の下がりすぎは危険です。いろいろ対策をとることになります。
今回の一口メモで触れなかったものに起立性低血圧があります。これもまたいつかお話しします。
原口内科・腎クリニック
院長:原口和貴 |